【DIY】理想の作業小屋を自作!設計・施工・レイアウトの全記録

【DIY】理想の作業小屋を自作!設計・施工・レイアウトの全記録
[PR] 当サイトはアフィリエイト広告による収益を得ています。

こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo7_com)です。

「理想の作業小屋が欲しい!」

そう思ったことはありませんか?

私はDIYで理想の作業小屋を作りました。

このブログでは、作業小屋作りの工程や工夫したポイントなどを詳しく紹介します。

『わたしも、理想の作業小屋を作ってみたい!』と思う方の参考になれば幸いです。

※本記事は、個人による作業小屋のDIY製作記録です。
記載の設計・施工・レイアウト内容はすべて自己責任のもとで行っており、地域の建築基準・条例・安全対策などを十分ご確認のうえ、各自の判断で行ってください。
また、電動工具の使用や重量物の扱いには十分ご注意いただき、安全第一で作業を行ってください。

作業小屋をDIYで作った理由

10m²のバイク小屋をDIYしたときから、ずっと作業する場所のないことに悩んでいました。

三分割のシーカヤックを初めて作り出したのが、アパートのベランダで、今はアパートのベランダよりは広い場所で作業できるようになりました。しかし、次に、作る舟は4.4mのカヌーなのです。

「作業する専用の場所がほしい」
「増え続けた道具を整理したい」
「溶接機などのエンジン音が気になる」

このことが頭から離れなくなった瞬間、私の第1システムが『4.4mのカナディアンカヌーを作るまえに、作業小屋を作れ!』と命令してきたので作業開始です。

DIY作業小屋の設計と材料選び

設計とレイアウトのこだわり

作業スペースは、広いに越したことはないですが、作業小屋のサイズは、10m²なのでレイアウトとしては、長四角にするのか?四角にするのか?この2点に絞られてきます。

私が、選んだレイアウトサイズは、3mx3mの10m²を切る作業小屋で以下の案を考えました。

  • 作業小屋の高さは、1.8mとして、小屋裏を広く取り物置とする。
  • 作業台は大きく、その下に大型の溶接機などを収納する。
  • 北側に扉をつけて、コンプレッサーなどの騒音機械を設置する。

使用する材料とコスト

使用する材料は、10m²のバイク小屋をDIYしたときと同じものを使用することに決定しました。

理由は、バイク小屋の強度が高く、建てるのが簡単だったからです。しかし、同じデザインの小屋を作るのも面白くないと感じていたので、以前から気になっていた材木屋に山積みになっている、端材(三日月・背板)を使用することにしました。

  • 10m²のバイク小屋を建てたときの材料をまねる。
  • 窓ガラスなどは、いらなくなった家具から調達する。
  • 外壁は、材木屋に山積みになっている端材(三日月・背板)を利用する。

作業小屋の施工工程

では、ここからは、実際に製作した時の、インスタグラムのストーリーズにアップした画像を見ながら説明していきますね。

基礎作り

草の生えている基礎予定地

2022/5/23

この場所が、10m²の作業小屋を立てるために整地していきます。

10m²の小屋を立てる時の法律などは、雪国での鶏小屋作り【基礎編】:基礎工事の前に!⬅︎こちらを参考にしてくださいね。

耕した基礎

2022/5/23

耕うん機を使って耕して平にしました。

ブロックを仮置き

2022/5/24

ランマーなどを使用して地盤を固めてから、基礎ブロックを仮置きしていきました。

ランマーの使い方

  • 始動
    • 燃料コックを「開」にする
    • チョークレバーを「閉」にし、スロットルを低速にする
    • リコイルスターターを引いてエンジンを始動する
    • チョークを徐々に戻し、エンジンが安定したらスロットルを上げる
  • 転圧作業
    • ハンドルをしっかり握り、ゆっくりと前進させる
    • 均等に圧力がかかるように重ねながら進む
    • 端から端へ均一に踏み固める(重ね幅は1/3~1/2程度)
    • 必要に応じて数回往復して転圧を行う
  • 停止
    • スロットルを戻し、エンジンをアイドリング状態にする
    • エンジンスイッチを「OFF」にして停止する
    • 燃料コックを「閉」にする

ランマーの使い方をリストにしたので、参考にしてくださいね。

水糸を張る

2022/5/24

水糸を使用して水平を出します。

水糸の使い方

  • 設置(基準を決める)
    • 杭を打つ → 両端の基準点にしっかり固定する
    • 水糸を張る → たるみが出ないようピンと張る(ピンと張るのがポイント!)
  • 高さ・位置の調整
    • 水平器で確認 → 高さがズレないようチェック
    • ピンと張るコツ → ねじって締めるように固定すると緩みにくい
  • 作業(目安にして施工)
    • レンガ・ブロック・型枠などの基準線に使う
    • 地面との隙間を一定に保つと均一な仕上がりに
  • 撤去(不要になったら片付け)
    • 絡まらないように巻き取る(次回も使いやすく)
    • 杭を抜く前にしっかり確認(基準がズレてないか最終チェック!)

水糸を張るコツ

  • 風で揺れる場合 両端を強めに引っ張る&余った部分を巻きつける
  • 長距離で張る場合途中に支えの杭を入れるとたるみにくい
  • 夜作業時夜光水糸を使うと視認しやすい

水糸の貼り方をリストにしたので、参考にしてくださいね。

水平だし

2022/5/24

基礎(10m²の小屋)作りの重要性

  • 安定性の確保
    • 地盤沈下や傾きを防ぎ、長期間安全に使用できる
  • 耐久性の向上
    • 湿気や腐食を防ぎ、小屋の寿命を延ばす
  • 水平・平坦な床の確保
    • 作業しやすく、収納や機械の設置がスムーズになる
  • 防湿・防腐対策
    • 地面からの湿気を防ぎ、木材の腐食を抑える
  • 強度の向上
    • 強風や地震などの揺れに対して耐えられる構造に
  • 施工のしやすさ
    • 正しい基礎があれば、骨組みや壁の施工がスムーズに進む
  • 地盤の影響を受けにくくする
    • 地面の状況に合わせた基礎を作ることで、小屋の歪みを防ぐ

基礎の種類

  • ベタ基礎 → 強度が高く、防湿・防腐効果が大きい
  • 束石基礎 → 簡単に施工でき、DIY向き
  • 杭基礎 → 軟弱地盤でも安定しやすい

今回の基礎は、ベタ基礎です。基礎の作り方をリストにしたので、参考にしてくださいね。

基礎の基礎が完成

2022/5/24

隣の土地から50cm、道路から50cmの距離に基礎を作りました。

隣の土地との距離

  • 法規制を確認
    • 建築基準法・自治体のルールをチェック(都市計画区域内かどうか)
    • 防火地域の場合は厳しい制限あり
  • 最低限の離隔距離
    • 一般的に50cm〜1m以上(自治体による)
    • 防火・準防火地域では1m以上が求められることが多い
  • メンテナンススペースの確保
    • 雨どい・外壁の補修ができる距離を確保
    • 雑草・落ち葉の掃除がしやすいようにする
  • 排水・通気の確保
    • 雨水が隣地に流れないように工夫(排水処理を考慮)
    • 換気口や窓の位置に注意(隣家に迷惑をかけない)
  • 騒音・プライバシー対策
    • 作業音が出る場合はなるべく距離をとる
    • 窓やドアの向きを調整し、目線が合わないようにする

ポイント

  • 最低限の距離を取るだけでなく、作業のしやすさを考慮するのがベスト!
  • トラブルを避けるために、隣人と事前に相談しておくと安心!

ここで、気になるのが近隣との距離ですよね。リストにしたので参考にしてくださいね。

材料

2022/5/24

今回も手練りでコンクリートを流し込みます。

ワイヤーメッシュ

2022/5/24

ワイヤーメッシュを敷き詰めていきます。この時ワイヤーメッシュがコンクリートの中心に入るように、廃材をかましてありますが、市販の隙間用コンクリート製のスペーサーが良いと思います。

ワイヤーメッシュの敷き方

  • 地盤の準備
    • 地面を均し、砕石を敷き詰めて転圧する
    • 防湿シートを敷く(必要に応じて)
  • ワイヤーメッシュの配置
    • メッシュを均等に敷く(重なり部分は10cm以上)
    • 端から10cm程度離す(型枠との隙間を確保)
  • 固定・高さ調整
    • 結束線で固定し、ズレを防ぐ
    • スペーサー(サイコロ)を置き、浮かせる(コンクリート内に埋まるように)
  • コンクリート打設
    • メッシュのズレを防ぎながら均一に流し込む
    • バイブレーターやトンボで気泡を抜く
  • 仕上げ・養生
    • 表面を均す(鏝やトンボを使用)
    • 乾燥を防ぐため、養生をしっかり行う

ポイント

  • メッシュを地面に直接置かない(強度が落ちる)
  • 重なり部分を結束線でしっかり固定
  • コンクリートを流し込む際にメッシュが浮かないよう注意

ワイヤーメッシュがコンクリートの中心に埋まればOKです。ワイヤーメッシュの貼り方をリストにしたので、参考にしてくださいね。

基礎完成

2022/5/25

コンクリートを流し込みました。

私は、毎回手練りで流し込んでいますが、専門業者に委託することをおすすめします。

理由を『基礎は、プロに任せる?DIYで作る?』に書いたので参考にしてくださいね。

蛇の足跡

2022/5/26

保湿のためにもブルーシートなどをかぶせておくと良いでしょう。画像は蛇の足跡です。これもDIYの楽しみの一つですけどね。

基礎

2022/5/26

養成します。

恵みの雨が降っている基礎

2022/5/26

コンクリートの乾燥(養生)

  • 初期乾燥を防ぐ
    • 打設後すぐに表面を均す
    • 直射日光・風を避ける(シートや布で覆う)
  • 水分を保持する
    • 散水養生(表面が乾かないように定期的に水をまく)
    • 湿潤シートやビニールで覆う(水分蒸発を防ぐ)
  • 適切な乾燥時間を確保
    • 歩行可能:1〜2日
    • 型枠外し:3〜7日(気温による)
    • 完全硬化:約4週間(28日)
  • 気温に応じた対応
    • 夏場 → 乾燥が早いため、頻繁に散水
    • 冬場 → 凍結防止のため、シートで保温

ポイント

  • 急激な乾燥はヒビ割れの原因になるため、ゆっくり乾かすのが重要!
  • 最低でも1週間は適切な養生を行うと強度が安定!

コンクリートの乾かし方(養成)をリストにしたので、参考にしてくださいね。

アンカーボルト

2022/5/27

基礎の上に置く土台を止めるためのアンカーボルトを埋め込んでいきます。

水の溜まったアンカーボルト

20225/27

乾燥(養成)がまだですが、基礎が完成しました。

次からいよいよ、土台をのせて柱を立ててきます。

土台と骨組みの組み立て

柱を立てる

2022/5/30

5/26〜5/30で4日しか経っていないのに、土台をのせています。

ヒビが入った基礎

2022/5/30

このような失敗の無いように、十分に養成することをおすすめします。

屋根の傾斜に合わせた柱の長さを割り出し方法

柱の計算模型

2022/5/30

三角関数で計算できますが、毎回模型を使って長さを決めています。

やり方は簡単です。

  • 一番長い柱を30cm、短い柱を25cmに設定
  • 30cmの棒を3本、25cmの棒を1本用意して並べる
  • 30cmと25cmの間に定規を屋根の傾斜として当てる
  • 真ん中の2本の棒をカットして、長さを測る

簡単に説明すると定規を屋根の傾斜として当て、カットする位置を決めるだけです。

しかし、計算式も知っておくと便利です。

均等に配置する柱の高さの計算式

  • 基準の高さを確認
    • 低い柱の高さ → H₁
    • 高い柱の高さ → H₂
    • 土台の長さ → L
  • 柱の位置を計算(均等に配置)
    • 1本目の柱 → L / 3 の位置
    • 2本目の柱 → 2L / 3 の位置

この計算式を使えば、中間の柱の高さが簡単に求められます

計算式で求める方法(線形補間)

計算例

  • H₁ = 2.5m, H₂ = 3.0m, L = 3m
  • 1本目 → 2.67m
  • 2本目 → 2.83m

模型で割り出しても計算式で割り出しても同じ長さになります。(あたりまえ)

あなたに合った方法をとるといいと思いますが、計算式も覚えておくと便利ですよね。

六本の柱

2022/5/30

柱をカットして組み立てていきます。

筋交を入れた

2022/5/31

短い柱から順に立てます。

一人で小屋を建てるときの小技紹介

小技紹介

1.『荷役ベルト』

荷役ベルトを数本使用して柱を締め付けて間の柱を固定します。コツは、普通に締めるだけでは弱いので、スパナなどの棒を使い真ん中をクルクルと回して締め上げることです。

お助けさん

2.『お助けさん』

これが無いと一人で柱を立てることは困難です。作ってロングボルトで固定するだけ。人が一人いると思えるぐらい重宝しますよ。

3本目の手

3.『布テープ』

プレートを固定する時貼り付けます。ちょっとしたことなのですが、便利ですよ。

仮置き様

4.『仮置き様』

ロングボルトを2本打ち込んだだけですけど、これが、一人で作るときの長い手となります。

道具達

5.『道具達の整理整頓』

小技ではないのですが、今回製作しているときの道具達です。

作業を始める前に道具の置き場所を決め、使い終わったら戻す習慣をつけています。

これをすることにより、戻す手間が発生しますが、探す時間の短縮が可能です。

これが、私の一人で作業するときの小技です。少しでも参考になれば幸いです。

半分完成

2022/5/31

柱が足らなくなりました。仕入れます。

歪み補正

2022/6/1

筋交などを入れる前に歪みを修正しておきます。

この時は軽トラで引っ張りましたが、母屋などがある場合は、それを利用しハンドウインチなどで引っ張ると良いでしょう。

軽トラで引っ張られる作業小屋

2022/6/1

常に水平器で確認しながらの作業を心がけてくださいね。

コツは、『歪みを補正してから、筋交を入れる。』を繰り返すことです。

柱が立った

2022/6/2

骨組みが完成しました。

壁材探し

2022/6/2

小屋裏(屋根裏)の床を角材とベニヤで作りました。

端材

2022/6/3

屋根を作る前に、壁材となる端材(三日月・背板)を製材屋さんから仕入れました。

皮むき

2022/6/3

次からは、屋根を載せていきます。

屋根を作る

屋根作り

2022/6/4

約30cm間隔に並べた垂木を固定します。その上から1.2cmのベニヤを張ります。

トタン

2022/6/4

トタンを張るための角材を約30cm間隔で固定します。

トタン屋根の張り方

  • 下地の準備
    • 野地板(合板)や垂木をしっかり固定
    • 防水シート(ルーフィング)を張る
  • トタンの配置
    • 屋根の端から順にトタンを並べる
    • 重ね幅を確保(左右は1山以上、上下は20cm以上)
  • 固定(釘・ビス打ち)
    • 山の高い部分に釘 or ビスを打つ(雨漏り防止)
    • 端から順に固定(中央から打つと歪みやすい)
  • 継ぎ目・端部の処理
    • 棟板金やケラバ板金を取り付ける
    • 隙間にコーキング処理をして雨漏り防止
  • 仕上げと点検
    • 釘・ビスの浮きを確認
    • トタンのズレや隙間をチェック

ポイント

  • ビスは「山」に打つ
  • 風で飛ばないようにしっかり固定(端部は特に注意)
  • サビ防止のため、傷ついた部分は塗装処理

トタン屋根の張り方をリストにしたので、参考にしてくださいね。

釘打ち

2022/6/4

屋根に登る時は、必ず滑りにくい靴を履いてくださいね。

作業小屋の中に素材

2022/6/4

この状態の小屋が一番好きですね。

次からは、屋根の前と横の防水処理をします。

トタン板でケラバを作る

トタン加工

2022/6/5

トタンの加工をしていきます。

叩いて加工するからトタン

2022/6/5

コツは、角材を使って少しずつ叩き整形していくことです。

たてまえ

2022/6/5

角にケラバが取り付きましたので、雨が降っても道具が濡れる心配がなくなりました。

たてまえ完了

2022/6/5

屋根材:ケラバの作り方

  • 下地の準備
    • ケラバ部分に垂木や破風板(はふいた)を固定
    • 必要に応じてケラバ下地板を取り付ける
  • ケラバ板金の取り付け
    • 屋根材より5cm程度外側に出るように配置
    • 軒先から順にビスで固定(強風対策)
  • 重ね合わせの調整
    • ケラバ板金を10cm以上重ねる(雨漏り防止)
    • ジョイント部分にシーリングを施す
  • 仕上げ処理
    • 端部を折り曲げて補強(風で飛ばないように)
    • 隙間をコーキングで埋める

ポイント

  • ケラバ板金は「屋根材の上」に被せるように取り付ける
  • 強風地域ではビスのピッチを短くする(約30cm間隔)
  • 雨水の流れを考え、ジョイントは水の流れに沿うように重ねる

ケラバの作り方と取り付け方をリストにしたので、参考にしてくださいね。

外壁を張る

丸太風

2022/6/6

この画像には、早速失敗が大きく写っています。わかりますか?

ハシゴのある作業小屋

2022/6/6

長いハシゴを使って上から端材(三日月・背板)を張ってます。

測っている

2022/6/6

高いところなので、とても大変です。

バラバラに落ちそうな丸太風

2022/6/6

あまりにも重たいので、持ち上げながら固定できずにカットしました。

ハシゴに登り張る丸太風

2022/6/6

失敗に気がついている人は、大笑いでしょうね。

基本を無視した張り方

2022/6/6

そうです。下から張れば階段のように登りながら張れるものを、わざわざ上から張っていたのです。

二面完成

2022/6/7

これを見て、当時の私の気持ちが少し理解できました。

それは、上の面倒な隙間(三角形の部分)のカット材の合わせを先にやってから下に張れば、最後の調整が無くなるので、楽だろうと判断したのでしょう。

しかし、下から貼った方が断然に楽ですし『安全』です。

端材のかわむき

端材(三日月・背板)は、杉の皮がついた状態で販売されています。

軽トラック一台分で3千円程で購入できますが、皮むきが大変です。

寸違いで失敗

2022/6/7

はめ殺しの窓を作ります。

かわいい小屋

2022/6/7

端材(三日月・背板)には見えなくなってきましたね。

東屋のような作業小屋

2022/6/7

端材(三日月・背板)は、6尺(約1820m)です。その長さに合わせてデザインしていきました。

製材

2022/6/8

皮むきも大変ですが、一番時間がかかったのは、製材です。

製材

2022/6/8

製材する理由は、均一の幅でカットしないと壁に張ることができないためです。

小屋の前面

2022/6/9

水平を出すだけで、幅はまちまちです。

製材終了

2022/6/9

1日中製材をして約55本ほど作れました。

作業小屋の裏側

2022/6/10

製材された材木ならば、1日あれば張れますが、この端材は、1週間かかりました。

10尺の勝手口

2022/6/11

長い物を作る時に便利なように、裏側にもドアをつける枠を開けました。

風通しを説明

2022/6/11

裏側です。

東屋ではないを強調

2022/6/11

横側です。

作業小屋半完成

2022/6/11

正面です。

作業小屋斜め前

2022/6/11

ドアの無い小屋が、完成しました。

外壁を張りましたが、気がついたことがありますよね?

そうです。この壁には防水シートが張ってありませんし、隙間だらけです。これでは、雨や風が入ってきてしまいます。東屋ならばこの作り方で大丈夫だと思いが、みなさんはこれを真似することなく、防水シートを張ってくださいね。

防水シートを張らない理由は、『おまけエッセイ:一万円で作れる一万二千円の本の話 【第二話】』に書いてありますので参考にしてくださいね。

正しい壁材の張り方

  • 下地の準備
    • 柱や間柱を確認し、歪みを修正
    • 必要なら防水シート(透湿防水シート)を施工
  • 壁材のカット
    • サイズを測り、壁材をカット(必要に応じて事前に塗装)
    • 窓や配線用の開口部を事前に加工
  • 壁材の張り付け
    • 下から順に張る(雨仕舞を考慮)
    • 柱の位置に合わせてビスや釘で固定(端部は特にしっかり)
    • 継ぎ目は交互になるように張る(千鳥張り推奨)
  • 重ね合わせ・防水処理
    • 横張りの場合は上下を1〜2cm重ねる
    • 縦張りの場合は継ぎ目にコーキング&防水テープ
  • 仕上げ・点検
    • ビス・釘の浮きやズレを確認
    • 防水処理(コーキングなど)を最終チェック

ポイント

  • 下地の歪みを修正してから施工
  • 横張りは下から、縦張りは継ぎ目に防水処理
  • 壁材の端は柱の中心にビス留め

正しい壁材の張り方をリストにしたので、参考にしてくださいね。

鎧張りの張り方

よろい張り

しかし、もしあなたが、同じように端材を使い、端材だけで壁材を張るならば、『鎧張り』のように段加工して張ることをおすすめします。

そして、防水シートを張った上から「鎧張り」で端材を張れば完璧です。

鎧張りのメリットとデメリット

✅ メリット

  • 防水性が高い → 下から上へ重ねるため雨が入りにくい
  • 通気性が良い → 壁の内側に空気層ができ、湿気を逃しやすい
  • 見た目が美しい → 立体感があり、伝統的なデザインが楽しめる
  • 耐久性が高い → 木材の収縮に対応しやすく、ひび割れしにくい
  • DIYでも施工可能 → 板を重ねて固定するため、比較的シンプル

❌ デメリット

  • 施工に時間がかかる → 一枚ずつ重ねて張るため、手間がかかる
  • 材料コストがかさむ → 板の重なり部分が多く、必要な木材が増える
  • 隙間ができることがある → 板の反りや縮みによって隙間が生じる場合がある
  • 防火性が低い → 木材を使用するため、防火性能は低め
  • 塗装やメンテナンスが必要 → 定期的に塗装しないと劣化しやすい

ポイント

  • 防水・通気性に優れた伝統的な工法
  • メンテナンスや施工の手間がかかる点には注意

鎧張りのメリットとデメリットをリストにしたので、参考にしてくださいね。

作業台と小屋裏の製作・ドアの取り付け

作業台

2022/6/12

夢だった作業台を製作しました。

ハシゴ

2022/6/12

自分の身長に合わせた作業台が作れることが、DIY最大のメリットですね。

小屋裏に登るハシゴを作りました。

小屋裏

2022/6/12

隙間だらけなので、対策します。

壁

小屋裏には、内側にも端材を張りました。

犬と小屋

2022/6/12

小屋裏は、物置として使用します。

チェーンソー

2022/6/14

入口のドアを作るため角をカットしました。

観音開きのドア

2022/6/15

開けた時に道路にドアが出ないように、二段式のドアを作りました。

二段式のドア

2022/6/15

端材を張りました。

格納式のドア

2022/6/15

この時気をつけるのが、筋交の向きです。

筋交の向き

  • 「正」の字型(X型)
    • 左右両方に筋交を入れる
    • 最も強度が高い
    • 材料が多く必要だが、耐震性◎
  • 「片方だけの斜め(単独筋交い)」
    • 片側だけに筋交を入れる
    • シンプルで施工しやすいが、強度はX型より劣る
    • 片方向の力に強い
  • 「ハの字型(V型・逆V型)」
    • 中央で交差せず、開いた形の筋交
    • 開口部を確保しやすい(窓やドアを設置する場合に適用)
    • ねじれに弱い
  • 「K型」
    • 柱と梁に対してKの形に筋交を入れる
    • 中央に開口を確保しやすい(窓やドアに適している)
    • 局所的な補強向き

ポイント

  • 強度重視なら「X型」
  • 開口部を考慮するなら「V型」や「K型」
  • 施工のしやすさなら「単独筋交い」

筋交の向きをリストにしましたが、向きに悩んだ時は、迷わずX型を選ぶと良いでしょう。

裏口完成

2022/6/16

裏口のドアも作りました。

裏

2022/6/16

外側から

隙間

2022/6/16

全てのドアが完成して締め切ると壁から光が漏れます。

デメリットしかない壁の作り方ですが、これが好きなのだからしょうがないですね。

かんぬき

2022/6/16

次からは、犬走りを作ります。

犬走りを作る

瓦チップ

2022/6/17

リサイクル業者さんで瓦チップを仕入れました。

リサイクル業者さんで購入すると、画像の量で6,000円ほどで購入可能です。(しかも種類が豊富)

いぬばしり

2022/6/17

ワイヤーメッシュを入れていきます。

ワイヤーメッシュを置く

2022/6/18

レンガを組みました。

レンガを並べる

2022/6/18

土地の境を確認してから施工します。

レンガ裏にも並べる

2022/6/18

作業小屋の周りを全てコンクリートで埋めて犬走りを作ります。

作業小屋斜め前

2022/6/18

コンクリートを流し込みます。

瓦模様

2022/6/19

瓦チップをコンクリートが乾く前、ちりばめてから水を撒いてチップの表面だけを出しました。

犬走り完成

2022/6/19

コンクリートが乾燥したら瓦チップを敷き詰めます。

曲がってることに気がつく

2022/6/19

このリサイクル業者さんの瓦チップは、おすすめです。

瓦を敷き詰める

犬走り:メリットとデメリット

✅ メリット

  • 湿気対策地面からの湿気を防ぎ、小屋の腐食を抑える
  • 泥はね防止雨が地面に落ちても壁が汚れにくい
  • 害虫対策シロアリや雑草の侵入を防ぎやすい
  • メンテナンス性向上基礎周りの点検や掃除がしやすい
  • 美観が向上小屋がスッキリと見え、安定感が出る

❌ デメリット

  • 施工コストがかかるコンクリート施工や砂利敷きが必要
  • DIYだと手間がかかる整地や型枠作りが必要で作業が多い
  • 排水計画が必要適切に勾配をつけないと水たまりができる
  • 雑草が生えやすい(砂利敷きの場合)防草シートが必要になる
  • 用途によって不要な場合も屋根のある小屋なら泥はねが少ないため不要なこともある

ポイント

  • 施工には手間がかかるので、必要性を考えて取り入れる
  • 湿気・害虫対策として効果的

犬走りのメリットとデメリットをリストにしたので、参考にしてくださいね。

作業小屋完成

作業小屋の完成です。

まとめ

DIYの基本は、行動(Action)・時間(Time)・場所(Space)です。

そのなかの今回は、場所を製作しました。

まとめとして、ポイントを書いておきますので参考にしてくださいね。

小屋作りのポイント

  • 作業スペースを確保し、収納や騒音対策を考慮
  • 10m²未満のレイアウトで、無駄なく機能的に設計
  • コスト削減のため、端材を活用して壁材を自作
  • 基礎から屋根、外壁、ドア、犬走りまでDIYで施工
  • 失敗から学び、工夫を凝らしてより良い仕上がりへ

施工工程を振り返る

  • 基礎作り → 地盤を整え、コンクリートを打設
  • 土台と骨組みの組み立て → 柱や筋交いを設置し、構造を強化
  • 屋根の施工 → トタン屋根+ケラバの防水処理
  • 外壁の施工 → 端材を活用し「鎧張り」で耐久性をUP
  • 作業台と小屋裏の製作 → 作業効率を考慮したカスタマイズ
  • 犬走りの施工 → 小屋の湿気・害虫対策+美観向上

DIYで学んだこと

  • 下から順に外壁を張るべき(上から張ると作業が大変)
  • 柱の高さは計算式と模型の両方で確認(確実に水平を出すため)
  • 養生期間はしっかり守る(コンクリートの強度UP)
  • 作業スペースの整理整頓が作業効率を大幅に向上させる

作業小屋を作ってみて

  • 自分好みにカスタマイズできる
  • 改善を繰り返すことでより良い作業空間を作れる
  • 自分だけの唯一無二の作業空間

最後に

まとめの冒頭にも書きましたが、DIYの基本は、行動(Action)・時間(Time)・場所(Space)です。

妄想を行動に変えるきっかけは1本のネジだと信じます。想像を行動に変えるのも1本のネジです。1本から始めてください。1本打てば2本目を打ちたくなりす。3本打てば完成が待ち遠しくなります。

時間は作るものと信じます。時間が無いを言い訳にしてませんか?無駄なことに時間をつかっていませんか?時間もDIY同様作れるものなのです。

場所は、安心をもたらすと信じます。場所ができると安心して作業ができます。さらに、大切な道具達(相棒)を整理整頓することも可能なのです。

もしこれを読んで、少しでも「ワクワク」したのならば、ぜひDIYで小屋を作ることに挑戦してみてくださいね。


このブログが、あなたの理想の作業小屋作りのヒントになれば幸いです。

長々とお付き合いありがとうございました。最後まで読んでいただいたことを心より感謝いたします。

fukumomo3_Photo

コメント