金玉杯ケロシンランタンをストーブに改造|DIYで挑んだ炎と鉄の三年間

金玉杯ケロシンランタンをストーブに改造|DIYで挑んだ炎と鉄の三年間
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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo7_com)です。

中華製ランタンの魅力は、安くて、いじれることです。

もしかして、炎上して使わなくなったものが、あなたのガレージの棚にありませんか?

それに、ちょっと手を加えて、自分仕様に仕上げていくのが醍醐味なのに勿体無いです。

今回は、金玉杯(ゴールデングローブ)を使用して、ケロシンストーブ化というひとつの可能性を試してみました。

※本記事は、個人によるケロシンランタンの改造・DIYストーブ製作の記録です。
火器・燃焼機器の改造は非常に危険を伴うため、すべて自己責任で行い、火災・爆発・一酸化炭素中毒などに十分ご注意ください。
また、使用環境によっては法的な規制や安全基準に抵触する可能性もあるため、あくまで記録として参考程度にご覧ください。

改造の方向性と構造のポイント

ケロシンランタンの分解

とりあえず分解しないことには、改造できないのでバラします。

重要なのは、マントルが、炎の熱を光に変えているということです。

このマントルを使用しないで、炎の熱を増大する仕組みに作り替えます。

ケロシンランタンのマントルの仕組み

  • 1. 燃料は気化したケロシン(灯油)
     → 加熱で液体の灯油を気化させる。
  • 2. 気化ガスに着火して炎を発生
     → 炎そのものは透明で見えにくい。
  • 3. マントルが炎の熱で高温になる
     → セラミックの袋状の布(マントル)が発光する。
  • 4. 明るさはマントルの白熱によるもの
     → 火そのものではなく、マントルの熱輻射が主役
  • 5. マントルは非常に脆く消耗品
     → ちょっとの衝撃でも崩れる/定期交換が必要。

ケロシンストーブの熱の伝わり方

  • 灯油を気化して点火 → 炎が発生
  • 炎が金属部分(鉄・ステンレスなど)を加熱
  • 金属が赤熱し、熱を放射・伝導する
  • → 上に置いた鍋やヤカンを温めたり、空間に放熱したりする

結論

  • マントル式ランタン:
     → 火で“マントルを白熱”させて「光」を出す
  • ケロシンストーブ:
     → 火で“鉄を加熱”して「熱」を出す(調理・暖房)

マントルの仕組みを見るとわかりますが、マントルは発光しています。

この発光しているマントルを、鉄やステンレスに変えることで、熱を増やす作戦で改造していきます。

金玉杯(ゴールデングローブ)ケロシンストーブ化【動画】

試作一号機、ついに点火!

  • バイクのサイレンサー部分のパイプ
  • ステンレス製のバネ
  • 100均のシンクのゴミ受け(ステンレス)
  • ステンレス製の針金

この時使用した部品をリストにしたので、参考にしてください。

バイクのサイレンサーの一番下を塞ぎ筒を入れ物状にします。その上からステンレス製のバネを針金で固定します。さらに、ゴミ受けを被せて完了です。

簡単ですね。

ホア代わりは、まさかの”ゴミ受け”

ホームセンターを徘徊してホヤの代わりになる部品を探していると、シンクのゴミ受けを発見した。

私のポケットにはいつもメジャーが入っているので、寸法を測る。

たぶん合う!

ゴミ受けの底を切り抜いてみた

ガラスホヤを取り外しゴミ受けを入れる。

ピッタシカンカンです。

このままでは、ノズルが通らないのでそこをサンダーで切り落としました。

燃焼実験!耐久性はいかに?

燃焼実験や空気の圧力の調整をしました。

あとは、一番気になるのは、耐久性です。

ケロシンを満タンにしてを繰り返し、三日間使用した結果は、セラミック製のノズルが砕けて落ちるといったことが発生したので対策しました。

対策に使用した部品は、こちらです。

出典:amazon.co.jp

出典:amazon.co.jp

IMPACTオンライン 灯油ランタン ガスチャンバー ステンレスノズル パーツセット HK500

ペトロマックス用のステンレスノズルなのです。

ネジのピッチは同じかと信じて購入しましたが、かなり違っていました。

このことから、ノズルもステンレスの針金で固定しました。

まさかの炎上…!

熱でニップルが緩んだのか、そもそも確認不足だったか?

安定したと思ったらこれだ。

肝はエアー圧だった

エアー調整が肝でした。

圧を高めにすればいいと思い込んでいましたが、ニップルの穴と送られるケロシンの圧力で気化のバランスが大きく崩れることがわかりました。

私が使っている強化ニップルだと3キロは高すぎで、2.2キロ以下で安定して燃焼するようです。

ちなみに、動画にもあるように約8分で500ccの水が沸騰しました。

ノズル対策・エアー調整・整備後、ついに完成!

完成です。

ステンレスノズルは、かなりの熱にも耐えました。

しかし、この2018年のテストでは、大丈夫だったのですが、2023年の使い倒したのちに、ノズルの丸い穴の空いたガスの吹き出し口が砕けて落ちました。

ですが、燃焼に問題はなく2025年も現役で活躍してくれています。

まとめ

完成したケロシンストーブの炎

ケロシンストーブの改造の基本は、理解(understanding)、安全(safety)、そして根気(patience)です。

  • understanding → 仕組み・構造・燃焼の理屈を知ること
  • safety → 火気・圧力・燃料というリスクへの配慮
  • patience → 試行錯誤・失敗・調整を繰り返す根気

構造を理解して安全に試行錯誤してくださいね。

このブログが、あなたのケロシンランタンの変身に役立つことを願います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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