一万円で作れる一万二千円の本の話|第三話:防水シートを張らなかった理由

一万円で作れる一万二千円の本の話|第三話:防水シートを張らなかった理由
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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo7_com)です。

作業小屋は、端材おじさんのおかげで約1ヶ月で完成した。

屋根裏にはバイクの部品をしまい、壁には道具たちを飾り、100Vと200Vの電源も確保した。

「完璧な作業環境」そう思っていたのは、台風が通過する前までだった。

台風が去った後、ふと壁を見ると雨染みが広がっていた。

どうやら、屋根の軒先が短すぎたのが原因らしい。

さらに、均等に並べたはずの端材おじさんが収縮し、微妙な隙間を生んでいた。

その隙間から雨が侵入する。

一万円で作れる一万二千円の本の話

自作作業小屋

第三話:防水シートを張らなかった理由

 作業小屋は、端材おじさんのおかげで約1ヶ月で完成した。小屋裏には、バイクをカスタムした時のエンジンの部品やカウルなどを整理整頓してしまい、壁には、道具達を飾った。100vの電気を送り、さらには200V単相も確保した。作業環境は、台風が通過する前までは完璧だった。台風通過後壁からの雨漏りに気が付く、バイク小屋の時は、屋根の軒先を必要なだけ作ったのだが、作業小屋の軒先は、三センチぐらいとほぼ屋根と壁が垂直になっている。屋根の軒先は、雨が壁にかからなくするとするといった重要な役目があるのにだ。原因はまだまだある。端材おじさんを水平に製材して均等に並べたつもりなのだが、端材おじさんの収縮は、半円なので均一ではなかった。雨が降って収縮すると膨らみすぎた箇所に隙間ができてそこから雨が入ってくるといったことが起きた。それを防ぐため防水シートがあるのだが、それは、私のエゴで張らなかった。

なぜ、防水シートを張らないのか?張らなかったのか?理由は、きっと解体業者でアルバイトしていたときが原因だ。解体は、基本バールを使った手作業である。理由は、解体したものを全て同じところに廃棄できるのならば、初めから重機を入れて粉々にしてトラックに積み込み捨てれば済むことだ。しかし、そうはいかない、家は、数多くの素材で作られている。材木を固定する金具から、内壁の中の防水シートから断熱材、屋根瓦から瓦のしたの防水加工のビニールなどなど、数えたらXの文字数制限など一瞬で超えてしまう材料で建てられているのだ。現代の建物ならば、名称を聞いてもわからない素材まである。話を戻そう。このアルバイトの時、とても強く感じたのが、作る時に捨てることのことを考えて作れば捨てるときや壊す時簡単なのではないかといった疑問だ。

なぜ人は、作る時は楽しく快適にさも偉そうにどうだすごいだろうとものを作り販売しているのに、いざその物がいらなくなったとき捨てる時、埋め立てたり、隠したり、無かったことにしたがるのだろうといった疑問。汗を流しバールの反動で手が痺れるのを我慢しながら、内壁の中の防水シートを剥がすときの疑問。なぜ人は、森から林から木を奪い自己的にさも自分達だけが地球に生きていると思い感じ物を作る疑問。人が増え住む場所がなくなると数億年かけて作られた湿地帯を埋め立てる疑問。化石燃料ができる時間のことを考えないで燃やし続ける疑問。車や飛行機がタイムマシンだといったことに気がつかないでその燃料を燃やし続ける疑問。数々の疑問が私に防水シートを張らせないのだと今気がついた。

しかし、私はオートバイが好きでエンジンが好きなので、この疑問に目を瞑り見て見ないふりをしたふりをしながらいつも生きている。見て見ないふりをしたふりなので、ふりである。真剣に考えると大それた発想になるので、自分自身の制御システムで止めている言葉がある。それは『人類がいなくなれば地球は以前の円に戻る』といった言葉だ。今の地球は、人類が作った物で尖っているが、きっと人類がいなくなれば風化が始まり浄化され、もとの尖りのない円になると信じる。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

fukumomo3_photo

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